昨日・今日と、朝は随分寒くなりました。
最低気温は、1~2℃くらいに下がっているかもしれませんね。
寒さに弱いニオイエビネは、そろそろ家の中に取り込み必要があります。
我が家にはラン舎のような物はないので、それがエビネを増やす事への障害になっています。
別な見方をすれば、そのおかげでエビネが闇雲に増えないように自生出来ているのだと思います。
年末を控え、庭の雑草取り・車の洗車・家の大掃除、何一つ終わっていません。
大掃除は年末の連休にやる予定ですが、それ以外は11月の予定でした。
今は仕事も繁忙期で、年々体の疲れが取れなくなってきて、思うように動けません。
まぁ無理が出来る年齢でもないので、多少の諦めはありますが・・。

八丈天音(はちじょうあまね)
私が銘を付けた、唯一のエビネです。
結婚前に、義理の母方の実家に遊びに行った時に、庭に植えてありました。
山野草が好きな私はエビネに気が付き、詳細を聞きました。
義理の父は東京都の公務員で、若い頃転勤で八丈島や大島に数年間住んでいました。
八丈島から帰って来る時に地元の方から数株のエビネを頂き、花を育てる事に興味のない義理の父は、奥さんの実家の庭にそのエビネを植えたそうです。
このエビネ以外は枯れてしまい、当時植えてあったこのエビネも枯れる寸前でした。
義理の母方の実家は数年前に義理の祖母がなくなり、跡継ぎのいない実家は売られてしまいました。
私が山野草に詳しくなかったら・今の人と知り合い結婚しなかったら、この貴重なエビネはこの世から無くなっていたでしょう。
助けてと言うエビネの声を、私が天から聞いたのかもしれませんね。
それで、天からの音と言う事で天音。
八丈島産だから、八丈天音と銘をつけました。

八丈天音は、どんな種類のエビネかはまだ分かりません。
色々調べましたが、八丈島にはジエビネ・キリシマエビネ、そしてニオイエビネが自生していました。
ジエビネとキリシマエビネの自然交雑種は、ヒゼン。
ジエビネとキリシマエビネ・そしてニオイエビネの自然交雑種は、ミクラ。
ジエビネとニオイエビネの自然交雑種は、コオズ。
キリシマエビネとニオイエビネの自然交雑種は、スイショウ。
新芽を見る限り、コオズのような太い芽にはならないので、コオズではありません。
多分ヒゼンだと思いますが、もしかしたらニオイの血も入っているかもしれません。
この八丈天音、10年くらい育てていますが、結構軟腐病に侵されます。
ジエビネは強いので、もしジエビネの血が入っていれば、そんなに軟腐病には侵されないと思うので、もしかしたらスイショウ?
以前オークションに出品した時に、初めて落札された方が年配の方で、昭和54年発刊・千葉えびね会編・池田書店発行のえびね銘鑑に、八丈島産(黄八丈)の記載があり、八丈天音の花形が黄八丈と酷似していると言う事を言われました。
義理の父が、八丈島から帰ってきたのもその頃でしたから、多分同じようなエビネなのかなとも思います。
黄八丈はヒゼンなので、八丈天音も多分ヒゼンかな。。
今年も大株1株を軟腐病で失いましたが、我が家にはまだ4株の八丈天音があります。
来年か再来年に、またオークションに出品出来ればと思います。

今年咲いた八丈天音。
以前は香りも強かったように記憶していますが、近年は鼻を近づけないと分からないくらい弱くなりました。
このエビネと出会えて、私はエビネを好きになれました。
山野草栽培歴が長い私ですが、以前はエビネのどこが良いのか理解できませんでした。
八丈天音がどんなエビネなのか調べている内に、エビネの良さに気が付き今に至ります。
私をエビネ好きにしてくれて、私のなすべきことを導き、感謝しています。
まさに、天からの音ですね。
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